【近日閉店😢】主役はふっくら柔らかえんどう豆!〜『銀閣寺 㐂み家(きみや)』豆かん
京都はお寺が多いが和菓子屋も多い。
どこで何を食べるか・・・限られた時間の中で選択肢があり過ぎて毎度悩ましい。
今はデパ地下や催事で全国の銘菓が手に入る時代だけれど、せっかく京都へ行くんだもの、現地でいただくありがたみが感じられるものを食べたい。
散策仲間と京都を旅した時、京都に詳しい一人に「是非食べてもらいたい」と勧められたのが㐂み家の豆かんだった。
「豆が今まで食べたことのないおいしさ」と聞いて、即決で行程に入れた。
先日、あの時の感動を記事に残しておこうと情報を再確認していたところ、【㐂み家 7月で閉店】の文字が目に飛び込んできた。
驚いて仲間に連絡すると、㐂み家を教えてくれた友人からすぐに返事があった。なんと京都にいた(笑)
店へ出向き真相を確かめてくれて、閉店は本当だったと彼女もショックを受けていた。
この日、入店待ちの客が何人も並んでいたらしい。人気店なのに残念と言うしかない。
《ここからは以前訪れた時のレポ。画像はすべて友人が当時撮影したものを借りています。》
銀閣寺近くの鹿ケ谷通りに佇むかわいらしい甘味処『銀閣寺㐂み家(きみや)』。
広くはないが、レトロな雰囲気のくつろげる店内。
豆類は大好きだけど、どうしてもあんこものに走ってしまい、豆かんを食べた記憶は過去に一度しかない。
その一度も好みと違ってそれきり食べていない。
“豆かん”てポピュラー?
えんどう豆と寒天だけの“超シンプルみつ豆”と言ったらわかりやすいか。寒天が隠れるほどたくさんの豆がのっている。
㐂み家の豆かんは、シンプルな豆かん、あんのせ、白玉のせ、バニラアイスのせ、あんとバニラアイスのせ(=まる豆かん)、白玉の追加、お好みで選べる。
ここは「看板メニューの豆かんを!」とカッコよく言いたいところだけど、どうしてもあんことアイスも食べたくて“まる豆かん”を注文。
わー美しい!こんなにまんまるでピカピカで大きなお豆を見たことがない。つぶあんも発色よく存在感あり。器がまたステキだ。
黒蜜をかけていただく。
豆はほっくり柔らか。あんみつに入った硬くてしょっぱい小粒えんどう豆とは完全に別物。
豆を炊くのってとても難しいのよね。皮が硬かったり破れて実が出てしまったりで、食感も見映えも悪くなる。
こちらのお豆はどの粒も立派に仕上がっている。
無添加で丁寧に炊かれた豆は、本来の豆の旨味をダイレクトに味わえて、豆好きにはたまらない逸品。
ふっくらお豆、清涼感ある自家製寒天、スッキリ甘味の黒蜜、三者のバランスがとてもよい。
これを食べるために京都にまた来たいと思った。
《レポ以上》
7月24日に㐂み家は閉店する。
残り1ヶ月、私はもう訪れることができないけれど、一人でも多くの方に味わっていただきたい。
〈今回いただいた甘味〉
まる豆かん 830円(税込)
銀閣寺 㐂み家(きみや)
〒606-8404 京都府京都市左京区浄土寺上南田町37-1