池波正太郎が通った歴史的建造物の甘味処〜『甘味処 竹むら』
秋葉原に出かけついで、「そうだ京都、行こう」的に「そうだあんこ屋、行こう」と、散歩して帰ることにした。散歩と言っても、JR秋葉原駅前からほんの5分ほど足を延ばしたあたりだが、電気店・メイドさんの街からタイムスリップできちゃうスポット。
まず向かった先は、風情ある木造建築で名の知れた、1930年創業『甘味処 竹むら』。
令和の今もここは昭和のまま。ずっと変わらずにいてくれてありがとう、と言いたくなる佇まい。2階の欄干に腰かけてる和服女性が見えそうな・・ぃゃオバケじゃなくて😅
竹むらの向かい『あんこう鍋 いせ源』やその並び『鶏すき焼き ぼたん』などと共に、東京都選定歴史的建造物に選ばれており、懐かしい景観の通りとなっている。
提灯には「志るこ」「竹邑」、藍色の暖簾には「おしるこ」の文字。創業当時に付近にはなかったおしるこ屋として開業したそうだ。
作家池波正太郎が通った店というのは有名な話。入口脇に掲げられた「あわぜんざい」「揚まんじゅう」は、池波氏のお気に入りだったようだ。
ちょうどお昼時で、界隈のサラリーマン達が往き来していたが、店にはご婦人客1組のみ。時間帯もあるだろうけど、昔は行列必至だったのでちょっと拍子抜け。
店内は商品以外撮影禁止のため、内観画像は残念ながらなし。入口から見て右側と奥はテーブル席、左側は小上がりで座卓がいくつか並んでいる。右手奥の2階へ上がる階段は、紐がかけられ立入禁止になっている。
『竹むら』は揚げまんじゅうが有名で、私も何度も食べているが、それ以外のものは一度も食べたことがない。「きょうこそは!」とあわぜんざいを食べるつもりで訪ねたのに、急に気が変わって田舎しるこを注文した。
すぐに運ばれてきたのは桜湯🌸 香りと塩加減がよくておいしい。
【田舎しるこ】
こちらも間もなく。紫蘇の実の漬物とお茶付き。
つぶあんのおしるこ。『竹むら』のあんこはこれを除くすべてがこしあん。
北海道産小豆を使用。甘さはかなり控えめで色も淡い。甘すぎたら食べられないけど、濃度も薄めでサラサラしていて、良く言えば食べやすい。あまり甘味が得意じゃない人もいけそうだ。
良く言えば、は語弊があるかな・・私には少ーし物足りない感じがする。
小豆は硬すぎず崩れてもおらず程よく軟らかで、つぶあん特有の皮の存在も感じられて好み。
でもなんだろう、水気が多いのかなぁ、ぜんざいにすればよかったかなぁ、などと考えてるうち、あっという間に食べ終えてしまった。くどさはない。
お餅は小さめが2個。2個で市販の切り餅1個分くらいの大きさ。少し炙ってあり、軟らかくておいしかった。
おしるこは餅入りが通常だけど、私はおしるこに餅は要らない派で、家では小豆オンリーで食べる。が、あっさりしるこにお餅がカロリー源の役割を担った感じ(私には)で、あってよかった(笑)。
あくまでも私の個人的好みと感想なので悪しからず🙇♀️
揚げまんじゅうはお土産にする人が多いが、お店で揚げたてを温かいうちに食べるのがおすすめ。
さて、次の和菓子屋さん(次回へ続く)へ〜🚶♀️)))
〈今回いただいた甘味〉
田舎しるこ 820円(税込)
甘味処 竹むら
03-3251-2328
日曜・月曜・祝日定休、11:00〜20:00(LO.19:40)営業