朝ドラの主人公“牧野富太郎”の世界〜『牧野記念庭園』
現在放送中のNHK朝ドラ『らんまん』、みなさんご覧になっていますか。私は朝が待ち遠しい視聴者の一人です。
神木隆之介さん演じる主人公のモデルとなったのは、植物分類学の権威“牧野富太郎”博士。1862年、幕末の生まれです。
富太郎は、高知県の有数の造り酒屋の後継ぎとして大切に育てられました。
自然豊かな村で育ち、幼少の頃から植物に尋常ならぬ関心を示します。小学校を2年で中退、独学で学び、上京して東大理学部で研究を重ね、採集のため全国各地を回り、95歳までの生涯を植物に捧げました。
東京練馬の『牧野記念庭園』に出かけてきました。
大泉学園駅南口から徒歩約5分ほどで到着。
【庭園入口】
想像以上に混んでました。人生のお兄様方やお姉様方多し。平日ですしね。タイムリーですしね。
ここは、牧野富太郎が晩年まで30年余り過ごした家と庭の跡地で、富太郎が名付けた植物や全国から採集してきた植物が、今も大切に育てられています。
正門のカンザクラ🌸に実が生ってました。
【庭園内】
庭園に入るとすぐ、空高く伸びたダイオウマツと富太郎がお出迎え。
こんなに大きな松ぼっくりを付けるそうです。
スエコザサは、縁が丸まり産毛が生えたような葉で、アズマザサの変種。
富太郎が発見し、最愛の妻“壽衛(スエ)”さんの名前をとって命名しました。
【庭の草花や木】
ちょうどお花が少なくて緑の多い季節でした🪴
メモしてなくて、すべて名前がわかりませんが、可憐で上品なお花たち。詳しい方、教えてください。
【書斎『繇條書屋(ようじょうしょおく)』】
「繇條(ようじょう)』=草木が生い茂ること 初耳・・勉強になります。
今年4月3日公開の牧野富太郎の再現書斎。
鴨居に掛けられた『繇條書屋(ようじょうしょおく)』の額。何度引越しても、手放さず持っていたのだそう。
朝ドラ開始に合わせて公開した再現書斎には、富太郎の蔵書の表紙を高精細カメラで撮影したり手描きして再現したものや、複製した文具などが置かれています。
富太郎は借金してまで書籍を買い漁り、たくさんの知識を得ました。4万5千冊もの重みで床が抜けるほどだったとか。
標本の横にあるこれ↑は『胴乱』。採集した植物をそのまま大切に持ち帰るための、肩から掛ける容器です。
90歳になるまで山に登って採集していたそう・・信じられない😵
【記念館 常設展示室】
富太郎が初上京の時に購入した顕微鏡や、採集に持ち歩いていた道具が展示されていました。
剪定バサミは、なんとツヴァイリング・ヘンケルス社のもの!
調べたところ、日本で広く知られるようになったのは1970年大阪万博。富太郎はその遙か前から愛用していたということ?
富太郎の著書に「実に優れた切れ味」「使い具合もすこぶる良い」「普通の剪定バサミはツルツル滑ったりして扱いにくい」とありました。妥協しない、ケチらない、どこまでも「あっぱれ」な富太郎です!
剪定バサミの復刻版を、5,000本限定生産で予約受付していました😮
箱が素敵でジャケ買いしそう(笑)。
【記念館 企画展示室】
4月22日〜10月9日まで『牧野富太郎 草木とともに』開催中。
富太郎が描いた画や標本などが展示されています。撮影不可でした。
とても興味深く、富太郎の賢さ、非凡さ、マニアックさを思い知らされる所でした。来週からの朝ドラがますます楽しみです😊
⭐︎ランチとお茶の記事は次回に〜((🙋♀️
牧野記念庭園
〒178-0063 東京都練馬区東大泉6-34-4
03-6904-6403
入場無料 いくらか徴収してボランティア活動や維持費に充てればよいのに…と思います
〒178-0063 東京都練馬区東大泉6-34-4