オリジナルおはぎの専門店〜『おはぎと大福』
私のあんこ界の横綱は“おはぎ”だ。
近くにおいしいおはぎがあれば飛んで行き、遠くに旨いおはぎがあると聞けば可能な限り手に入れたいと思う。
「どの店のものも同じ」と思われるかもしれないが、シンプルだからこそ個性が出る。味も食感もそれぞれ違う。
あんこの色や質感で味を想像するのも楽しい。
少し前まで「田舎のおばあちゃんの手作り」「お彼岸の仏壇のお供え」のイメージが強かったおはぎが、ここ数年モダンな専門店に並ぶようになった。
『おはぎと大福』もそんな新しい形のお店のひとつ。
『おはぎと大福』はお店の名前。
もちろん商品名でもあるから何のお店かは一目瞭然。まさか見当違いなものは売ってないはずだし(笑)。
2021年1月末、神楽坂にオープン。私は当時のテレビ情報番組で知った。
「おいしいおはぎがあれば飛んで行き・・」って誰が言った?あれから1年数ヶ月も顔を出さず、このご時世だけを言い訳にできないね。
前記事の神楽坂ランチ前に、初めてお店へ向かうことに。
同じ神楽坂でも、飲食店が立ち並ぶメインストリートや横丁方面(飯田橋駅側)ではなく、住宅街(神楽坂駅側)の路地を抜けて行く。
神楽坂駅から徒歩3分。そろそろかなという角に『あと30歩』と書かれたかわいい案内板があり、そこから1、2、と数えて進んで行くと本当に30歩で到着した(笑)。
アパートの1階部分を改装した、ガラス張りのこじんまりとした店舗。
店内にはお客が一人、店主さんが一人で対応している。次客が外で待っているので、一人ずつ入るシステムなのか。
店内はスッキリと明るく、思ったよりも広く感じる。
金具取っ手のアンティーク風桐ダンスがとても素敵で目を引く。
手前には、種類別に木箱に入ったおはぎがお行儀よく並べられている。
店主さんが優しい笑顔で「いらっしゃいませ」と出迎えてくれた。
わぁー♡ 声を上げずにいられないおはぎの数々。
当日のラインアップはこちら。
定番のつぶあん・こしあん・きなこ・黒ごま、変わり種として和紅茶・焼きもろこし。
仕入れによってメニューが変わることもあるそう。
変わり種は日替わりで、この3日間でも顔ぶれが違う。
選ぶことなんてきっとできないから全種類いただくと決めてきた。
正解!これは全部食べなきゃね♪
もし他にお客がいなければいろいろお話を伺いたかったけれど、ガラス越しに目をやると行列が伸びていたので諦めた。
これから予定があって持ち歩くことを伝えると、「きょう一日は大丈夫です。逆に冷蔵庫へ入れてしまうと硬くなるので常温で。」と言われ、安心して持ち帰った。変形はお許しを。
底直径4cmの透明小分けカップに入っている。
大きすぎず小さすぎず、私のように多種類食べたい人にはちょうどよいサイズ。
【つぶあん】
北海道小豆使用。甘さ控えめ、小豆そのものの風味を感じる私好みのお味。
もち米に細かく刻んだ大葉が入っている。
【こしあん】
お店で北海道小豆を漉している。こちらも甘さ控えめでなめらか。
【きなこ】
中につぶあん、もち米に大葉入り。
【黒ごま】
中にこしあん。
【変わり種① 和紅茶】
口に入れて一番驚いたのがコレ。初めて食べる味のおはぎ。
静岡県産紅茶を使っているらしい。紅茶の香りが立っていて、洋風おはぎのようでおもしろい。
渋みもないし、白あんに単に紅茶を混ぜただけじゃ絶対にこの味にはならない。上はオレンジピールかな?(未確認)
【変わり種② 焼きもろこし】
中に白あん。もち米にとうもろこしを混ぜ込んで、焼きおにぎりのように焦げ目をつけている。
初めて食べるおはぎだけど、どこか懐かしいような味。この発想がすごい。誰かに食べさせたいと思うおはぎ。
ゆっくり味わいたかったのに、口へ運ぶ速さの方が勝ってた(笑)。
食べすぎ注意!!この大きさでよかった。
大福は今現在まだ販売していないようだ。
秋は何を使っておはぎにしていただけるか楽しみでしかない。
四季のある日本バンザイ!
〈今回いただいたおはぎ〉
つぶあん 210円
こしあん 210円
きなこ 210円
黒ごま 220円
和紅茶 220円
焼きもろこし 250円(すべて税込)
おはぎと大福
〒162-0808 東京都新宿区天神町35 谷井アパート1F
03-6457-5725
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